英大研究員H|ヨガ・ダイエット

イギリス在住の大学研究員H | 一生楽しく健康に生きられる身体づくりを目指し、2019年6月から筋トレ・ヨガ・ダイエット中

体脂肪率が体組成計メーカーによって違う理由を調べてみた

 

体重計・体組成計の測定方法が気になっている人へ

  • 自分が今使っている体重計・体組成計の数値(体脂肪率や筋肉量)が高い気がする、低い気がする、以前使っていたメーカーと違う数値が出る
  • 体脂肪率や他の数値がどう測定されているのか気になっている
  • メーカー間の測定方法の違いが知りたい

 

こういった疑問について調べてみました

 

目次

 

(1−1)きっかけ

 

 

(1−2)体組成計とは

 

最近の体重計には色んな機能が付いていますよね

あれ、『 体組成計(たいそせいけい)というらしいです

 

性別、年齢、身長、等等、事前に登録しておく手間はありますが

体重を測る機能に加えて

・筋肉量
体脂肪率
基礎代謝
・内臓脂肪レベル
・皮下脂肪率
・体年齢
・肥満度(BMI
・骨量

等等

詳細な体組成(骨・脂肪・筋肉等)の数値を測れるものが

最近では体組成計と呼ばれるようになりました

 

参照

(1:体組成計の原理|健康のつくりかた|タニタ

(2:体重体組成計でわかること | 商品情報 | オムロン ヘルスケア

(3:体組成計・体脂肪計のしくみとは?測定できる項目や製品ごとの違い -エレコム

 

(1−3)体組成計の基本的な測定方法

 

タニタ製品の場合体組成計の原理|健康のつくりかた|タニタ)

1 生体電気インピーダンス(BI=Bioelectrical Impedance Analysis)BI測定法
2 リアクタンステクノロジー
3 マルチ周波数測定

 

オムロン製品の場合体重体組成計の測定原理 | 商品情報 | オムロン ヘルスケア

1 生体電気インピーダンス(BI=Bioelectrical Impedance)BI

 

エレコム製品の場合体組成計・体脂肪計のしくみとは?測定できる項目や製品ごとの違い -エレコム

1 生体電気インピーダンス(BI=Bioelectrical Impedance)BI

 

パナソニック製品の場合【体組成計】 どのような原理で測定しているのですか? - Panasonic

1 生体電気インピーダンス(BI=Bioelectrical Impedance)BI法

 

4社の体組成計の測り方を比べてみると
始めの1つ目は皆一緒ですね!
これは、このBI法が
体組成を測るのに一番ポピュラーな測定方法として
使用されている事が分かります

 

(1−4)BI法とは

 

タニタ
他社との区別化と
さらなる高精度計測の為
別の2つの測定技術を取り入れていますが
この2つの測定技術の事は、一旦忘れてもらって

 

タニタ
オムロン
エレコム
パナソニック

 

4社とも
生体電気インピーダンス(Bioelectrical Impedance)BI法
を使っていますが

 

BI法って何? ってなりますよね

 

BI法とは
計測器が、体に微弱な電流を流した時におこる抵抗値を計測すること

 

この電流の「抵抗値」ですが

 

読売新聞のサイトが簡単に解説していますが

「抵抗値」とは、体に流れる 電流の流れやすさ 

体組成計は、この電流の流れやすさを測っています

 

yomidr.yomiuri.co.jp

 

脂肪が多い と電流は流れにくく
筋肉が多い と電流が流れやすい
ので

 

体組成計は、
電流が流れにくい → 脂肪が多い
電流が流れやすい → 筋肉が多い

 

といった様に測定しているらしいです

 

このBI法は、
脂肪の値の他に、


水分
筋肉

等等

と色んな体組成の値を測定してくれるので、凄いですよね!

 

(1−5)メーカー間の違い

 

それでは
同じ電流の抵抗値、電流の流れやすさ、を測定しているのに
メーカー間で何故違いが出るのでしょうか?

 

エレコムサイトによると

”測定アルゴリズムの違い
・・・
体組成を求める推定式は、各社が独自に作成しており、その詳細はメーカーによって異なります。
例えばエレコムでは、筑波大学との産学連携によって開発した測定アルゴリズムを使うことで、より正確な内臓脂肪レベルの評価を可能としております。” 

参照:体組成計・体脂肪計のしくみとは?測定できる項目や製品ごとの違い -エレコム

らしいです

 

そのアルゴリズムがどう違うか?と言うと

例えば、
下のサイトを読んでみると

筑波大学の研究結果を元に

”・・・

内臓脂肪(腹腔内に存在する脂肪組織)を従来の
「断面積」ではなく

「体積」によって評価する技術を用いて分析しました。

・・・

最近の研究により,内臓脂肪蓄積の程度を評価するには

1 枚の画像では不十分とする報告がなされていることから,本研究グループでは,

最大24枚の連続した腹部 MRI画像から内臓脂肪体積を算出し,それを非侵襲的な方法で推定できるシステムを開発しました。



参照:筑波大研究

 

*因みに、断面積は「2次元」、体積は「3次元」だと思って下さい

 

このように
研究・医療レベルでの
MRIやCAT、X線スキャンを使って
本格的な体組成(内臓脂肪のレベル)の
測定する際の目安が

 

従来は
断面積(2次元)の画像からの解析
でした

 

それが
体積(3次元)の画像を使って解析した結果
内臓脂肪の測定が向上した事を基に

 

BI法:抵抗値(電流の流れにくさ)を測る

性別・年齢・身長・体重等の数値を入力

新しい医療・研究データを基に内臓脂肪レベルを解析

内蔵脂肪レベルを判定

 

というアルゴリズムの判定になります

 

なので
そのメーカーが基としている
医療データや違った解析方法によって
内蔵脂肪レベルの測定が違ってくる
ということです

 

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ここまで、お疲れ様でした、あともう少しです

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まとめ

 

まとめ

ー 体組成計とは、体重以外の体組成の数値も測れる体重計の事
ー 体組成の基本的な測り方は、BI法が一般的
ー  BI法とは、体に電流を流した時の、電流の抵抗値(流れやすさ)を測る方法
ー メーカー間の違いは、基となる研究・解析データによって変わってくる

 

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お疲れ様でした、本編はこれで終了となります

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さて、メーカーごとの体組成、体脂肪率の測り方の違いが分かった所で

あなたは、どう思いましたか?

 

感想やコメント等

残して貰えるとありがたいです (*^w^*)